このページに記載されている情報は古い可能性があります

このページの更新日は英語版よりも古いため、記載されている情報が古い可能性があります。最新の情報をご覧になりたい方は英語版のページをご覧ください: Install and Set Up kubectl on Windows

Windows上でのkubectlのインストールおよびセットアップ

始める前に

kubectlのバージョンは、クラスターのマイナーバージョンとの差分が1つ以内でなければなりません。 たとえば、クライアントがv1.31であれば、v1.30、v1.31、v1.32のコントロールプレーンと通信できます。 最新の互換性のあるバージョンのkubectlを使うことで、不測の事態を避けることができるでしょう。

Windowsへkubectlをインストールする

Windowsへkubectlをインストールするには、次の方法があります:

curlを使用してWindowsへkubectlのバイナリをインストールする

  1. 最新の1.31のパッチリリースをダウンロードしてください: kubectl 1.31.0

    または、curlがインストールされていれば、次のコマンドも使用できます:

    curl.exe -LO "https://dl.k8s.io/release/v1.31.0/bin/windows/amd64/kubectl.exe"
    
  2. バイナリを検証してください(オプション)

    kubectlのチェックサムファイルをダウンロードします:

    curl.exe -LO "https://dl.k8s.io/v1.31.0/bin/windows/amd64/kubectl.exe.sha256"
    

    チェックサムファイルに対してkubectlバイナリを検証します:

    • コマンドプロンプトを使用して、CertUtilの出力とダウンロードしたチェックサムファイルを手動で比較します:

      CertUtil -hashfile kubectl.exe SHA256
      type kubectl.exe.sha256
      
    • PowerShellにて-eqオペレーターを使用して自動で検証を行い、TrueまたはFalseで結果を取得します:

       $(Get-FileHash -Algorithm SHA256 .\kubectl.exe).Hash -eq $(Get-Content .\kubectl.exe.sha256)
      
  3. kubectlバイナリのフォルダーをPATH環境変数に追加します。

  4. kubectlのバージョンがダウンロードしたものと同じであることを確認してください:

    kubectl version --client
    

    または、バージョンの詳細を表示するために次を使用します:

    kubectl version --client --output=yaml
    

Chocolatey、Scoopまたはwingetを使用してWindowsへインストールする

  1. Windowsへkubectlをインストールするために、ChocolateyパッケージマネージャーやScoopコマンドラインインストーラー、wingetパッケージマネージャーを使用することもできます。

    choco install kubernetes-cli
    

    scoop install kubectl
    

    winget install -e --id Kubernetes.kubectl
    
  2. インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:

    kubectl version --client
    
  3. ホームディレクトリへ移動してください:

    # cmd.exeを使用している場合はcd %USERPROFILE%を実行してください。
    cd ~
    
  4. .kubeディレクトリを作成してください:

    mkdir .kube
    
  5. 作成した.kubeディレクトリへ移動してください:

    cd .kube
    
  6. リモートのKubernetesクラスターを使うために、kubectlを設定してください:

    New-Item config -type file
    

kubectlの設定を検証する

kubectlがKubernetesクラスターを探索し接続するために、kubeconfigファイルが必要です。 これは、kube-up.shによりクラスターを作成した際や、Minikubeクラスターを正常にデプロイした際に自動生成されます。 デフォルトでは、kubectlの設定は~/.kube/configに格納されています。

クラスターの状態を取得し、kubectlが適切に設定されていることを確認してください:

kubectl cluster-info

URLのレスポンスが表示されている場合は、kubectlはクラスターに接続するよう正しく設定されています。

以下のようなメッセージが表示されている場合は、kubectlは正しく設定されていないか、Kubernetesクラスターに接続できていません。

The connection to the server <server-name:port> was refused - did you specify the right host or port?

たとえば、ラップトップ上(ローカル環境)でKubernetesクラスターを起動するような場合、Minikubeなどのツールを最初にインストールしてから、上記のコマンドを再実行する必要があります。

kubectl cluster-infoがURLレスポンスを返したにもかかわらずクラスターにアクセスできない場合は、次のコマンドで設定が正しいことを確認してください:

kubectl cluster-info dump

エラーメッセージ'No Auth Provider Found'のトラブルシューティング

Kubernetes 1.26にて、kubectlは以下のクラウドプロバイダーが提供するマネージドKubernetesのビルトイン認証を削除しました。 これらのプロバイダーは、クラウド固有の認証を提供するkubectlプラグインをリリースしています。 手順については以下のプロバイダーのドキュメントを参照してください:

(この変更とは関係なく、他の理由で同じエラーメッセージが表示される可能性もあります。)

オプションのkubectlの設定とプラグイン

シェルの自動補完を有効にする

kubectlはBash、Zsh、Fish、PowerShellの自動補完を提供しています。 これにより、入力を大幅に削減することができます。

以下にPowerShellの自動補完の設定手順を示します。

PowerShellにおけるkubectlの補完スクリプトはkubectl completion powershellコマンドで生成できます。

すべてのシェルセッションでこれを行うには、次の行を$PROFILEファイルに追加します。

kubectl completion powershell | Out-String | Invoke-Expression

このコマンドは、PowerShellを起動する度に自動補完のスクリプトを再生成します。 生成されたスクリプトを直接$PROFILEファイルに追加することもできます。

生成されたスクリプトを$PROFILEファイルに追加するためには、PowerShellのプロンプトで次の行を実行します:

kubectl completion powershell >> $PROFILE

シェルをリロードした後、kubectlの自動補完が機能します。

kubectl convertプラグインをインストールする

異なるAPIバージョン間でマニフェストを変換できる、Kubernetesコマンドラインツールkubectlのプラグインです。 これは特に、新しいKubernetesのリリースで、非推奨ではないAPIバージョンにマニフェストを移行する場合に役に立ちます。 詳細については非推奨ではないAPIへの移行を参照してください。

  1. 次のコマンドを使用して最新リリースをダウンロードしてください:

    curl.exe -LO "https://dl.k8s.io/release/v1.31.0/bin/windows/amd64/kubectl-convert.exe"
    
  2. バイナリを検証してください(オプション)。

    kubectl-convertのチェックサムファイルをダウンロードします:

    curl.exe -LO "https://dl.k8s.io/v1.31.0/bin/windows/amd64/kubectl-convert.exe.sha256"
    

    チェックサムファイルに対してkubectl-convertバイナリを検証します:

    • コマンドプロンプトを使用して、CertUtilの出力とダウンロードしたチェックサムファイルを手動で比較します:

      CertUtil -hashfile kubectl-convert.exe SHA256
      type kubectl-convert.exe.sha256
      
    • PowerShellにて-eqオペレーターを使用して自動で検証を行い、TrueまたはFalseで結果を取得します:

      $($(CertUtil -hashfile .\kubectl-convert.exe SHA256)[1] -replace " ", "") -eq $(type .\kubectl-convert.exe.sha256)
      
  3. kubectl-convertバイナリのフォルダーをPATH環境変数に追加します。

  4. プラグインが正常にインストールされたことを確認してください。

    kubectl convert --help
    

    何もエラーが表示されない場合は、プラグインが正常にインストールされたことを示しています。

  5. プラグインのインストール後、インストールファイルを削除してください:

    del kubectl-convert.exe
    del kubectl-convert.exe.sha256
    

次の項目