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Initコンテナのデバッグ
このページでは、Initコンテナの実行に関連する問題を調査する方法を説明します。以下のコマンドラインの例では、Podを<pod-name>
、Initコンテナを<init-container-1>
および<init-container-2>
として参照しています。
始める前に
Kubernetesクラスターが必要、かつそのクラスターと通信するためにkubectlコマンドラインツールが設定されている必要があります。 このチュートリアルは、コントロールプレーンのホストとして動作していない少なくとも2つのノードを持つクラスターで実行することをおすすめします。 まだクラスターがない場合、minikubeを使って作成するか、 以下のいずれかのKubernetesプレイグラウンドも使用できます:
バージョンを確認するには次のコマンドを実行してください:kubectl version
.- Initコンテナの基本を理解しておきましょう。
- Initコンテナを設定しておきましょう。
Initコンテナのステータスを確認する
Podのステータスを表示します:
kubectl get pod <pod-name>
たとえば、Init:1/2
というステータスは、2つのInitコンテナのうちの1つが正常に完了したことを示します。
NAME READY STATUS RESTARTS AGE
<pod-name> 0/1 Init:1/2 0 7s
ステータス値とその意味の例については、Podのステータスを理解するを参照してください。
Initコンテナの詳細を取得する
Initコンテナの実行に関する詳細情報を表示します:
kubectl describe pod <pod-name>
たとえば、2つのInitコンテナを持つPodでは、次のように表示されます:
Init Containers:
<init-container-1>:
Container ID: ...
...
State: Terminated
Reason: Completed
Exit Code: 0
Started: ...
Finished: ...
Ready: True
Restart Count: 0
...
<init-container-2>:
Container ID: ...
...
State: Waiting
Reason: CrashLoopBackOff
Last State: Terminated
Reason: Error
Exit Code: 1
Started: ...
Finished: ...
Ready: False
Restart Count: 3
...
また、Pod Specのstatus.initContainerStatuses
フィールドを読むことでプログラムでInitコンテナのステータスにアクセスすることもできます。:
kubectl get pod nginx --template '{{.status.initContainerStatuses}}'
このコマンドは生のJSONで上記と同じ情報を返します。
Initコンテナのログにアクセスする
ログにアクセスするには、Initコンテナ名とPod名を渡します。
kubectl logs <pod-name> -c <init-container-2>
シェルスクリプトを実行するInitコンテナは、実行時にコマンドを出力します。たとえば、スクリプトの始めにset -x
を実行することでBashで同じことができます。
Podのステータスを理解する
Init:
で始まるPodステータスはInitコンテナの実行ステータスを要約します。以下の表は、Initコンテナのデバッグ中に表示される可能性のあるステータス値の例をいくつか示しています。
ステータス | 意味 |
---|---|
Init:N/M | PodはM 個のInitコンテナを持ち、これまでにN 個完了しました。 |
Init:Error | Initコンテナが実行に失敗しました。 |
Init:CrashLoopBackOff | Initコンテナが繰り返し失敗しました。 |
Pending | PodはまだInitコンテナの実行を開始していません。 |
PodInitializing or Running | PodはすでにInitコンテナの実行を終了しています。 |