Pod初期化の設定
このページでは、アプリケーションコンテナが実行される前に、Initコンテナを使用してPodを初期化する方法を示します。
始める前に
Kubernetesクラスターが必要、かつそのクラスターと通信するためにkubectlコマンドラインツールが設定されている必要があります。 このチュートリアルは、コントロールプレーンのホストとして動作していない少なくとも2つのノードを持つクラスターで実行することをおすすめします。 まだクラスターがない場合、minikubeを使って作成するか、 以下のいずれかのKubernetesプレイグラウンドも使用できます:
バージョンを確認するには次のコマンドを実行してください:kubectl version
.Initコンテナを持つPodを作成する
この演習では、アプリケーションコンテナが1つ、Initコンテナが1つのPodを作成します。 Initコンテナはアプリケーションコンテナが実行される前に完了します。
Podの設定ファイルは次の通りです:
apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
name: init-demo
spec:
containers:
- name: nginx
image: nginx
ports:
- containerPort: 80
volumeMounts:
- name: workdir
mountPath: /usr/share/nginx/html
# These containers are run during pod initialization
initContainers:
- name: install
image: busybox
command:
- wget
- "-O"
- "/work-dir/index.html"
- http://kubernetes.io
volumeMounts:
- name: workdir
mountPath: "/work-dir"
dnsPolicy: Default
volumes:
- name: workdir
emptyDir: {}
設定ファイルを確認すると、PodはInitコンテナとアプリケーションコンテナが共有するボリュームを持っています。
Initコンテナは共有ボリュームを/work-dir
にマウントし、アプリケーションコンテナは共有ボリュームを/usr/share/nginx/html
にマウントします。
Initコンテナは以下のコマンドを実行してから終了します:
wget -O /work-dir/index.html http://info.cern.ch
Initコンテナは、nginxサーバーのルートディレクトリのindex.html
ファイルに書き込むことに注意してください。
Podを作成します:
kubectl apply -f https://k8s.io/examples/pods/init-containers.yaml
nginxコンテナが実行中であることを確認します:
kubectl get pod init-demo
次の出力はnginxコンテナが実行中であることを示します:
NAME READY STATUS RESTARTS AGE
init-demo 1/1 Running 0 1m
init-demo Podで実行中のnginxコンテナのシェルを取得します:
kubectl exec -it init-demo -- /bin/bash
シェルで、nginxサーバーにGETリクエストを送信します:
root@nginx:~# apt-get update
root@nginx:~# apt-get install curl
root@nginx:~# curl localhost
出力は、Initコンテナが書き込んだウェブページをnginxが提供していることを示します:
<html><head></head><body><header>
<title>http://info.cern.ch</title>
</header>
<h1>http://info.cern.ch - home of the first website</h1>
...
<li><a href="http://info.cern.ch/hypertext/WWW/TheProject.html">Browse the first website</a></li>
...
次の項目
- 同じPod内で実行されているコンテナ間の通信についてもっと学ぶ。
- Initコンテナについてもっと学ぶ。
- ボリュームについてもっと学ぶ。
- Initコンテナのデバッグについてもっと学ぶ。