Kubernetesコントロールプレーンコンポーネントの互換性バージョン
v1.32のリリース以降、Kubernetesコントロールプレーンコンポーネントに、バージョン互換性の設定やエミュレーションのオプションを導入しました。 これにより、クラスター管理者はより細かく手順を制御できるようになり、アップグレードをより安全に行えるようにしました。
エミュレートバージョン
エミュレーションオプションは、コントロールプレーンコンポーネントの--emulated-versionフラグによって設定されます。
このオプションにより、コンポーネントはKubernetesの以前のバージョンの動作(API、機能など)をエミュレートすることができます。
使用すると、利用可能な機能はエミュレートされたバージョンと一致します:
- エミュレートするバージョン以降に導入されたバイナリバージョンの機能は利用できません。
- エミュレートするバージョン以降に削除された機能は利用可能です。
これにより、特定のKubernetesリリースのバイナリが以前のバージョンの動作を十分な忠実度でエミュレートできるようになり、他のシステムコンポーネントとの相互運用性をエミュレートされたバージョンの観点から定義することが可能になります。
--emulated-versionはbinaryVersion以下でなければなりません。
サポートされるエミュレートバージョンの範囲については、--emulated-versionフラグのヘルプメッセージを参照してください。
最終更新 November 11, 2025 at 4:18 PM PST: [ja] Translated /docs/concepts/cluster-administration/compatibility-version.md into Japanese (#52544) (033f414390)